「せ、先生、そんな言い方はないんじゃ…」
周りは驚く。
あ…、は、初めて声上げちゃった。
「ボサ女は黙ってろ」
ボサ女!?
合ってるけど…宙くんのこと助けられなかった。
宙くんは目を開け、私を見る。
え、目が合って……。
宙くんは立ち上がった。
「耀」
「やる気になったみたいだね。はい、宙」
耀くんは竹刀を軽く投げる。
宙くんはパシッと受け取った。
「先生、練習相手になってもらっていいですか?」
「なめやがって。いいだろう」
阿久津先生と宙くんは竹刀を持って向き合う。
「来い」
「じゃあ遠慮なく」
宙くんは目にも見えない速さで近づき、
シュッ。
阿久津先生に竹刀を振り下ろす。
その時、宙くんの体に翼が生えたかのように見えた。
竹刀は阿久津先生の頭上で止まる。
宙くんは余裕の笑みを零す。
「先生、これでいいですか?」



