宙くんのカワサキ400の銀色の鬼のマークが付いた黒バイクと、
雪平さんのCBX400の銀色のデビルの翼のマーク付き黒赤カラーバイクが並ぶ。
「雪平さん」
「なんだ」
宙くんの顔が鬼の形相に変わる。
「てめぇも俺が倒してやる。覚悟しろよ」
雪平さんの目つきが悪魔のようになった。
「俺を倒す? やれるものならやってみろ」
私達が見守る中、ふたりはブレーキをかけたまま、右手のグリップに付いたアクセルをふかしてエンジンの回転数を上げる。
そして同時にブレーキを外すとまるでロケットのように前に押し出され、爆音と共に急加速でバイクが走り出した。
族達は憧れの目で追う。
「さすがのハンドル操作!」
「俺達だと間違いなくバイクごと吹き飛ばされてるわ」
「すげぇ、かっけぇ」
2台のバイクは数秒で100キロまで加速し、オレンジ色のスタート線を超える。
体に加速度がかかり、物凄い空気の圧力を感じる中、左足のギアチェンジレバーで切り替えをして調節しつつ限界までアクセルをあおりながら岸壁まで真っ直ぐ突っ走る。



