最強総長は姫を眠らせない。🌹


 強面な奇襲隊長が下っ端達に睨みを利かす。
「口を慎め」

 しん、と場が静まる。

雪乃(ゆきの)ちゃんはね、スパイだから」
白坂(しろさか)の彼女のフリをして情報盗んできてもらってるだけだよ」
 耀(よう)くんがフォローすると、下っ端達が驚く。

「ね、総長」

「あぁ」

 えぇ!?
 私、スパイにされちゃった…。

「見かけによらず、すげぇな」
 親衛隊補佐が関心する。

耀(よう)、アレを」

「はいよ」
 (そら)くんに命じられた耀(よう)くんは椅子に置いてある紙袋を持ってくる。

雪乃(ゆきの)、あかり、前に並べ」

 え、なんだろう?

 私とあかりちゃんはそれぞれ並ぶ。

雪乃(ゆきの)
「あかり」

「暴走族鬼雪(おにゆき)の特攻服を進呈する」
 (そら)くんに言われ、もう言葉にならない。

 私達は泣きながら耀(よう)くんから紙袋に入っていた特攻服を受け取る。

 すると、ふわっ…。
 それぞれ上着だけ着せてくれた。

「ふたりとも良かったな」
「今日は総長の誕生日だ。食って飲んでカッ飛ばすぜ!」
 (しゅん)くんが明るく言うと、

「オー!」
 族達は盛り上がる。