最強総長は姫を眠らせない。🌹



「総長、誕生日おめでとうございやっす!」
 12月13日の夜。ダルゼリアのパーティールームで(しゅん)くんが声を上げた。

 (そら)くん以外、それを復唱する。

 パーティールームでは鬼雪(おにゆき)の特攻服を着た20名程の族が椅子の前に立っていて、
 (しゅん)くんと耀(よう)くんが(そら)くんの左右に一歩引いた場所におり、
 パーティーメニューの小エビのサラダ、辛味チキン、マルゲリータ、ドリア、コーラ等のドリンクがずらりと並び、バースデーケーキが中央のお皿に置いてある。

 そして唯一、場違いであるボサ頭でパーカーの私はいっちょ前に(そら)くんの隣に立っている。

 ここに来る前、(そら)くんに今日は私も夜の集会に参加したい! とお願いしたら、
 俺がいない間に誰か尋ねてきてまた出られたら困ると今日だけ特別に許して貰えた。
 …けど、(そら)くん達以外の族達の視線が冷たい。

「総長、隣の彼女は?」

「義理の妹だ」
 クールな親衛隊補佐の問いに(そら)くんが返すと、下っ端達が騒ぐ。

「は!? 義理の妹!?」

白坂琉(しろさかりゅう)の彼女じゃないんっすか!?」