「姫役…とは?」
私が尋ねると、
「暴走族にはそれぞれ総長が見初めた『姫』と呼ばれる女の子が1人だけいて」
「姫役になる子は総長の彼女なことが多いけど」
「美青は宙に力を認められて姫役になったんだよ」
耀くんが代わりに説明する。
「そ、そうなんだ…」
付き合ってる訳じゃないんだ…ホッ…。
ホッ?
なんで私、ホッとして…?
宙くんに力を認められるなんて、凄いな…。
「じゃあ、そろそろ帰るわ」
宙くんは私の頭をぽんぽんする。
「また高校でな」
「うん」
宙くんは黒のバイクに跨るとエンジンをかける。
宙くんに続いてバイクが走って行った。
また、宙くんに助けてもらっちゃったな。



