抑えようもなく、大粒の涙が零(こぼ)れ落ちる。 「え…さっきの…聞こえて……?」 「あぁ」 頬を伝う涙は勢いを増して、次々と流れていく。 聞こえてたんだ。 ちゃんと届いたんだ。 「小5の夏」 「お前と初めて本音を言い合った日から」 「徐々に惹かれていった」 宙(そら)くんは、ふっ、と笑う。 「義兄妹になった時は面倒な奴としか思ってなかったのにな」 「5年目で、ようやく気持ち言えたわ」 「マジ長かったわ」 あぁ、もう、ほんとに夢みたいだ。