「俺達は幸い打撲で済んだけど」
「雪乃は眠って起きなかったからとりあえず様子を見る為に俺達は入院することになった」
救急車で私、運ばれてたんだ……。
「その後、ふたりから怒られながらも事情を聞かれ、起きたことを全て話すと」
「お前のお袋は半狂乱になった」
「別れた旦那が伝説の暴走族紅嶺の元初代総長だったらしく、思い出したみてぇだ」
えぇ!?
私のお父さんが伝説の元初代総長!?!?
「お前のお袋は警察沙汰になるのが嫌で医者に2人乗りをしてこうなったと話したらしい」
「将来雪乃が暴走族の姫になるのだと知った親父は」
「このまま結婚していたら自分の身も危ない、もう怖くて一緒にはいられないと」
「離婚を切り出しやがって、お前のお袋も了承した」
嘘でしょ…。
「その後、病室のベットで目覚めた雪乃は」
「暴走族氷浦に襲われた部分、姫になる約束をしたことだけがなぜか記憶から消えてた」
「その事をお前のお袋に伝えたら、忘れたままでいいと」
「しばらくして離婚届けも受理されて」
「中2の夏の終わりに俺達は離れ離れになった」
私の胸が、きゅっと痛む。



