「おい、俺にも楽しませろよ」
塩津さんがキレると、
「はいはい」
滝浪さんはパッと宙くんの首から手を放す。
宙くんは地面にうつ伏せの状態で倒れた。
バシバシッ!
宙くんは2人に木刀で背中を叩かれる。
「宙く…今、助けるからね…」
私は全力で起き上がり、立ち上がると駆けていく。
そして2人に木刀で叩かれながらもなんとか間に割って入り、宙くんを前から抱き締めて庇う。
「もうやめて!」
「宙くん死んじゃう!」
「お願い!」
私は悲鳴に近い声で必死に叫ぶ。
「ごちゃごちゃうるせぇな!!」
ドカッ!
塩津さんに背中を勢いよく蹴られる。
「あっ…!」
宙くんは両目を見開く。
「雪乃…!」
背中が熱い。
ズキズキする…。
でも、絶対放すもんか!
「もういい…放せ…!!」
「やだ! 宙くんは私が絶対守る!!」
「あー、そーゆーの、一番うぜぇ!!」
ドカァッ!
滝浪さんに背中を強く蹴られる。
「あぁっ…!」
「女の子にまで手を出すなんて、はしたないな」



