~♪
曲がかかった。
耀くんは王子の格好でかっこいいダンスを披露する。
胸が高鳴って、
かっこよすぎて、目が離せない…。
「耀、本気で踊ってる…」
美青ちゃんが動揺しながら言うと、私とあかりちゃんは複雑な気持ちに駆られる。
ちゃんと最後まで見届けなきゃ。
耀くんの本気の気持ちを。
ダァンッ!
耀くんは右手をステージに突く。
全員驚きの顔をし、
「おおっと!? バク転した!?」
司会の男子がマイクで大声を上げる。
汗だくの耀くんが前髪を掻き上げ、唇の前で人差し指を立てると曲が終わった。
「女子、余りのかっこよさに失神だ――――!!」
司会の男子がマイクで熱狂すると、
あかりちゃんは美青ちゃんに支えられながら号泣する。
耀くんはステージ裏に行く。
耀くん、すごくかっこよかった…。
だけど……。
私は泣くのを堪える。
耀くんはあかりちゃんの好きな人。
その答えは変わらない。



