「ううん、そうじゃなくて…」
「なくて?」
「遠慮せずに言って」
私は迷った末、あかりちゃんの耳元で囁く。
「…昨日、ここで耀くんに告白されました」
「あ~、そっかぁ。そっちかぁ」
「やっと言ったんだ~」
え……。
「あかりちゃん、知って…」
「見てれば分かるよ~」
「それで返事はしたの?」
「まだ…。でも答えはもう決まってるから」
「うん、分かってる」
あかりちゃんは眉を下げて笑う。
「ゆきのん、正直に話してくれてありがと」
あかりちゃん……。
「あかり、雪乃、そろそろ時間!」
美青ちゃんが声をかけてきた。
あかりちゃんは驚く。
「え!? もうそんな時間!?」
「あかり達、交代しよっか」
「級長ありがと」
「ゆきのん、2人の出番来ちゃうよ!」
あかりちゃんが私の右手を掴む。
「行こう!」
美青ちゃんが続けて言う。
「うん」



