最強総長は姫を眠らせない。🌹


「ううん、そうじゃなくて…」

「なくて?」
「遠慮せずに言って」

 私は迷った末、あかりちゃんの耳元で囁く。
「…昨日、ここで耀(よう)くんに告白されました」

「あ~、そっかぁ。そっちかぁ」
「やっと言ったんだ~」

 え……。

「あかりちゃん、知って…」

「見てれば分かるよ~」
「それで返事はしたの?」

「まだ…。でも答えはもう決まってるから」

「うん、分かってる」
 あかりちゃんは眉を下げて笑う。
「ゆきのん、正直に話してくれてありがと」

 あかりちゃん……。

「あかり、雪乃(ゆきの)、そろそろ時間!」
 美青(みお)ちゃんが声をかけてきた。

 あかりちゃんは驚く。
「え!? もうそんな時間!?」

「あかり達、交代しよっか」

「級長ありがと」
「ゆきのん、2人の出番来ちゃうよ!」
 あかりちゃんが私の右手を掴む。

「行こう!」
 美青(みお)ちゃんが続けて言う。

「うん」