私は目を見開く。
「え、なんで…」
「やっぱりそうなんだ」
「体育祭の時、思い出せて良かったです的なこと言ってたから」
「実は保健室での琉との会話聞いてたんだよね」
えぇ!?
「宙が来る前に立ち去ったけど」
「盗み聞きしてごめんね」
「ううん」
「記憶喪失というか、私、中2の夏の一部の記憶失ってるみたい…」
「だから時々頭痛が起きて…」
「この首のネックレスも姫の証だから外しちゃいけないって宙くんが…」
「姫の証?」
「私、琉くんの姫…になる約束したみたい…」
耀くんは両目を見開く。
「それは確かなの?」
「分からないけど…琉くんからそう聞かされた」
「宙くんも姫の証だって知ってるってことは聞いてたんだと思う」
「…雪乃ちゃんが琉と付き合ってるって噂されてるけど、まさか姫とはね」
「あかりはともかく、俺達の敵になるかもしれないってことだよね」
あ……。
でも私…。
ぎゅっと両目を閉じる。
宙くんと…みんなと離れたくない!
「大丈夫」
え?
「少なくとも俺は離れる気なんてないから」
「だけど」



