最強総長は姫を眠らせない。🌹


 私は目を見開く。
「え、なんで…」

「やっぱりそうなんだ」
「体育祭の時、思い出せて良かったです的なこと言ってたから」
「実は保健室での(りゅう)との会話聞いてたんだよね」

 えぇ!?

(そら)が来る前に立ち去ったけど」
「盗み聞きしてごめんね」

「ううん」
「記憶喪失というか、私、中2の夏の一部の記憶失ってるみたい…」
「だから時々頭痛が起きて…」
「この首のネックレスも姫の証だから外しちゃいけないって(そら)くんが…」

「姫の証?」


「私、(りゅう)くんの姫…になる約束したみたい…」


 耀(よう)くんは両目を見開く。
「それは確かなの?」

「分からないけど…(りゅう)くんからそう聞かされた」
(そら)くんも姫の証だって知ってるってことは聞いてたんだと思う」

「…雪乃(ゆきの)ちゃんが(りゅう)と付き合ってるって噂されてるけど、まさか姫とはね」
「あかりはともかく、俺達の敵になるかもしれないってことだよね」

 あ……。
 でも私…。

 ぎゅっと両目を閉じる。

 (そら)くんと…みんなと離れたくない!

「大丈夫」

 え?

「少なくとも俺は離れる気なんてないから」
「だけど」