最強総長は姫を眠らせない。🌹


「っ…」

 私は背中を撃たれ、パーカーに赤色のインクがついた。
 (そら)くんは両目を見開く。

 ズキンッ!
 私は頭の中に絡み合った茨が目覚めたかのような痛みに襲われる。

『もうやめて!』
(そら)くん死んじゃう!』

 ドカッ!
 背中を蹴られる。

『あっ…!』

雪乃(ゆきの)!』

 今と同じく庇う映像が流れた。

「うぅ…」
 私は抱き締めたまま崩れ落ち、その場に座り込む。

雪乃(ゆきの)!」

「これが実弾なら死んでいたぞ」
「彼女の勇気に免じて訓練は終わりだ」

 私は驚く。

 訓練…だったの…?

「そんなんじゃ(りゅう)には絶対に勝てない」
「もっと強くなることだな」
 久世(くぜ)さんはそう言うと、
 ウォーターガンを回収し、ナップサックに2つ入れて去っていく。