「っ…」
私は背中を撃たれ、パーカーに赤色のインクがついた。
宙くんは両目を見開く。
ズキンッ!
私は頭の中に絡み合った茨が目覚めたかのような痛みに襲われる。
『もうやめて!』
『宙くん死んじゃう!』
ドカッ!
背中を蹴られる。
『あっ…!』
『雪乃!』
今と同じく庇う映像が流れた。
「うぅ…」
私は抱き締めたまま崩れ落ち、その場に座り込む。
「雪乃!」
「これが実弾なら死んでいたぞ」
「彼女の勇気に免じて訓練は終わりだ」
私は驚く。
訓練…だったの…?
「そんなんじゃ琉には絶対に勝てない」
「もっと強くなることだな」
久世さんはそう言うと、
ウォーターガンを回収し、ナップサックに2つ入れて去っていく。



