最強総長は姫を眠らせない。🌹


 一つに結んだ緑色の髪。
 大人びた雰囲気を放ち、
 右肩にナップサックをかけ、
 上半身裸にナチュラルなサーフパンツを履いた男子が立っていた。

「美女? どこ?」
 私は振り返る。

「君のことだよ。雪乃(ゆきの)さん」

 えぇ!?
 私!?

「あ、あの、なんで名前…」

(そら)から聞いていたから知ってる」

 え、(そら)くんの知り合い!?
 こんなかっこいい人が!?

「えっと、(そら)くんとはどういう関係…」

「俺は久世頼(くぜらい)。26歳で(そら)とは10歳違う」
「俺が中2の秋から(そら)に喧嘩のやり方を教え続けた」
「だから(そら)は高1の春の内乱で総長になれたんだよ」

 え……。

「どういう…ことですか?」

(そら)鬼雪(おにゆき)4代目総長雪平柾(ゆきひらまさき)が卒業後、ナンバー2、3を倒して見事乗っ取りに成功して総長になったんだよ」

 乗っ取りに成功した?

「なんで…」

 トンッ。
 突然、首を叩かれ、目の前が真っ暗になっていく。

 (そら)…くん…。

 私は久世(くぜ)さんの胸に倒れた。