私と美青(みお)ちゃんは動揺する。 分かってる。 美青(みお)ちゃんは鬼雪(おにゆき)の大切な姫だから、 私より先に心配されるのは当たり前だって。 分かってるのに。 胸が凄く痛い。 「宙(そら)!」 「美青(みお)!」 「ゆきのん!」 耀(よう)くんと春(しゅん)くんとあかりちゃんが、それぞれ叫びながら駆けてくる。 「雪乃(ゆきの)ちゃん、大丈夫?」 耀(よう)くんが心配そうに声をかけてきた。 「あ、うん、大丈夫」 「…宙(そら)、そんな態度取ってると、雪乃(ゆきの)ちゃん取られるよ」 耀(よう)くんが小声で言う。 「…誰に?」