「そんな顔しないで零〜!!とりあえず、外野ジャンケン勝とう?!!」
「うん。そうしよう。。」
………………というのも、
「零〜!!!!ごめん。。。」
「………いや、が、頑張る。。から。。大丈夫。。。。」
……………まぁ、運命はそんなに上手くいくことも無く、夢花は外野で、私はしっかり外野ジャンケンに負けて、内野ゾーンの一員になった。
メンバーが決まると、先生の合図で男女混合でドッチボールが開催した。
私はとにかく皆が固まっている所に逃げる。
だけど、私は本当に運が悪い。
よく動いているものを見てしまうっていうじゃん?そんなこんなで、敵チームの1番強い人を見てしまったせいで目と目があってしまった。
走馬灯のように、敵チームの彼が私めがけて強力なボールを投げる瞬間が見えた。
時が止まったかのように身体を抱え込む。
小学生の頃と同じだ。結局、怖くて動けなくなってしゃがみこむ。
目をつぶって頭を押えた時だった。
「バシッッッ」
「…最初に女の子狙うのは卑怯だな〜。」
身体な痛みを感じず、すぐに振り向くと、そこには早坂くんがいた。
さっきまで敵チームが私に投げたはずのボールが早坂くんの腕の中にある。

