私の秘密


あー。。学校に行くのが憂鬱すぎる。







さっきから教室に入れずドアの横で立ったまま。







どうしよう。これで言いふらされてたりしたら。。
今日から色んな人に変な目で見られて静かな学校生活が台無しになる。







そんな事を悶々と考えていたら後ろから声をかけられた。








「あ、神楽坂さん、おはよ。」







振り返るとそこには今1番会いたくない男が立っていた。








「早坂…くん、、」







私は即座に教室の中に逃げ込もうとするもそれは阻まれた。








「これ、昨日忘れてったでしょ。はい。」






早坂くんの手には私のTL本が握られている。









パシッ









私は言葉を発する瞬間さえ惜しんで、すぐに奪い取りカバンの中にいれて教室の中に逃げ込んだ。










この人は、私がTL本を隠し持っているのをバラしたいとでも思っているの??









それでも私の席は窓側の1番後ろなので廊下側のまえから4番目の早坂くんの席からはだいぶ遠い。








急いで自分の席に座るとカバンの中に乱雑に入れられたTL本に目を向けた。










よく見ると付箋らしきものが付いている。










それが挟んであるページを恐る恐る、開く。











︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎今日の放課後図書室に来て"︎︎









「…っ。」










直ぐにそのページを素早くとじると、彼の席の窓側の方に視線を向けた。











彼はこちらの視線には気をとめず、楽しそうに仲の良い友達達と話しているだけだった。










胸が大きく高鳴るのがわかる。












それと同時に、これが恋などのような高鳴りでは無いのも分かる。














多分、昨日の帰り際に言われた言葉がずっと頭から離れないからだ。











︎︎「こーいうの興味あるの?」‪︎︎












という一言。