私の秘密

カッとしてた。
誰かに取られなくないってそんな感情ばっかり率先してた。











強引にキスをしたのはそんな一方的な感情のせいで勝手にしてしまったし。

















そんなの、怖いに決まってるよな。















色んな感情が頭を駆け巡る。












神楽坂さんは、気持ちいいなんて顔はしてなかった。
怖い、やめてって言わなくても伝わった。












神楽坂さんは今どんな気持ちなんだろうか。どんな苦しい思いをしているのか、分からなくてムズムズする。















付き合うまで手は出さないつもりだった。

















なのに、目の前に彼女がいるだけで抑えきれなかった。














完全に失態だ。












さっきの目を思い出す度、自分の落ち度を再認識する。





















「最悪だ。」