対シンデレラ


でも私はちょっと遊んでるくらいの人に惹かれてしまうから、そんなのお構いなしだった。

放課後の教室でしたこともあった。

でも普段は顔を合わせても話してくれることは少なかった。

近寄ってきたり離れたり、まるで猫みたいなその彼が好きだった。

遊ばれていると分かっていても、周りから「あいつはやめろ」と言われても。

分かっていても、でも。
そんな気持ちだった。