対シンデレラ


それから半同棲のような日々が続いていた。

喧嘩もあったけど、家ではひたすらいちゃいちゃしていた。体の相性が最高だった。

毎月映画館に行ったり、ドライブデートをした。
毎回遅刻をされたけど楽しかった。幸せだった。

私がデリヘルを辞めたいと言うと、「知り合い紹介するよ」と、キャバクラ求人の偉い人を紹介された。

私は黒い気持ちに襲われた。

養ってくれるのではと思っていたから。
いや、間違いなく出会いたての頃にそう言われた。

しかし私は言い返すことができず、のこのこと紹介された偉い人に会いに行った。

働く店を紹介してもらうために。

こうして晴れて(?)キャバ嬢へと戻ったのであった。