対シンデレラ


オーナーが同じ店の子にも手を出していたのが気持ち悪くてその店は飛び他に行った。

歳上でかっこよくて高級外車で夢の国に連れて行ってくれたのが好きだった。
私の「好き」はこんなに薄っぺらかったのか…

そんなこんなで、大学は、ぎりぎり卒業出来たが就職はしなかった。

周りが就活をしている中、私は長いネイルも明るい髪色も止めなかった。

それでも親の顔が浮かび2社だけ受け内定を貰ったところに決めたが、研修期間中に辞めた。

親には事後報告。眠れない日々が続きとても悲しんでいたそうだが、そのうち呆れたか諦めたみたいだった。

何て親不孝な娘だ。と自分でも思ったがそのおかげで好きな時に好きなだけ実家に帰れているのだからむしろ良かったのでは、と今は思っている。