売られた令嬢

そうか…俺を待っていたのか…

それが無性に嬉しくなる。
今までこんな風にただ待っていてくれた女はいなかった。

女と言うものは自分磨きにしか興味がないかと…まぁそれを悪いとも思わんが…

「では覚悟が出来たのだな?」

「はい…元より私は売られた身…フレッド様のお好きな様に…」

寂しそうに笑う顔を見つめて歯がゆくなる。

そうでは無い、お前自身の思いで抱いてくれと言って欲しかった。

「そうか…」

しかしここまで覚悟をしてるのに手を出さないのも酷だと思い、フレッドはロレッタに近づくとその白い肩をそっと指でなぞった。

「こんな服をどこで?」

「エ、エミリーさんが…んっ…用意して…下さい…ました」

肩を撫でながら鎖骨へと移動すると、時折色っぽい声が漏れた。

それがたまらなく何度もその白い肌を撫でてしまう。

「フレッド…さま…」

力が抜けたのかロレッタは椅子にぐったりと身を預けて上目遣いに見上げてきた。

「この程度でそんなになって大丈夫か?これからもっとすごい事をするんだぞ…」

「が、がんばります…」

「フッ…頑張るか…なら頑張ってもらおう」

フレッドは笑うと力の抜けたロレッタを抱き上げた。

そしてベッドに優しく横たえるとその脱ぎやすい服の紐を掴んだ…

つつっ…と紐を引くと胸元が開き乳房があらわになる。

ロレッタはもう隠す事は無いが恥ずかしさからか顔を背けた。

俺はその顔を自分の方に向かせる。

「顔を逸らすことは許さん…俺を見ろ」

ロレッタは目を潤ませながら俺を見上げる。

その視線に背中がゾクリとした。

なんだ…この瞳を見ると体の芯をグッと掴まれた感じがする。

あまり見ない恥じらう姿から目が離せなかった…そのままじっと目を見つめて近づいていくと貪るようにその小さな口を塞いだ。

「ふっ!」

腕をベッドに押さえつけると動こうと抵抗するが子供の力のようでビクともしない。

そのまま気が済むまでその味を堪能した。

ペロッ…

離して濡れた口の周りを舐める…

ロレッタを見れば苦しそうに息をしていた。

「すまん…つい夢中になってしまった」

はぁはぁと息をするロレッタの上下する胸を眺めながらニヤリと笑う。

「む…ちゅう…私に?」

「ああ、お前は…甘いな」

俺のせいで汚れた口を優しく撫でる…ぷにっとした感触にまたそこを食べたくなった。

するとロレッタが不思議そうな顔をする。

「どうした?」

「いえ…そのように言われた事がなかったので…どのような反応をすれば良いのか…いえ、私はフレッド様の“物”何も考えなくて良いのですね」

ロレッタはスっと表情を消した。

「違う!お前を、ロレッタを物として扱ったことなどない…お前は俺の婚約者だ!堂々と自分の好きなようにいればいい」

「私で?」

「そうだ、俺は人形など抱く気はない。ちゃんとお前を抱かせろ」

「私を…」

ロレッタはぶわっ!と顔が真っ赤になった。

「ふふふ、なんだその反応は?」

「わ、私自身を求められたことなど無いので…ど、どうすれば…」

急に恥ずかしくなったのかシーツを掴みその身を隠しだした。

それは逆効果だな…

俺は笑って逃がす気は無いとその柔らかい体を抱きしめた。