「あっ、」

「.......。」

翌朝、支度を終えて部屋から出て鍵を閉めてると永遠が隣の部屋から出てきた。

「おはよー。」

「.........。」

早速無視ですか。

性格ありえないぐらい悪過ぎじゃない?

「.....本当に俺のこと知らないんだよな?」

「知らないって言ってるでしょ!君も1年なの?」

「そうだけど。」

「へぇ.....。みんながみんな自分を知ってるって思える自信持てるなんてすごいね!」

ムカつくから嫌味しか出てこない。

「なんだよ、それ。」

「それはこっちのセリフだし!あっ!雅先輩の自主練見逃しちゃうとこだった!」

隣のナルシストと話してる時間がもったいないわ。

1分でも雅先輩を見るために早起きしてるんだから!

「じゃあ私、先に行くから!」

「勝手に行けば?」

そ、そうだけど.....!

何も言い返せないのが悔しい.....。

ちょっとだけ対抗心で永遠を睨みつけてからエレベーターへと向かった。

あんな人、同じ学校にいたっけ?

いやいや!いてもいなくてもどうでもいいわ!

エレベーターを降りるとダッシュを始める。

学校に着く頃には永遠のことはすっかり忘れていた。