わたしの推しはオオカミ王子さま




他の誰にも聞いてもらえなくていいから、りっくんにだけお届けしたいよ。

りっくんが楽しみにしてくれてるなら私は喜んでこれからも放送するし張り切って曲を選ぶよ、多分その時間もたのしさに変わる……と、嬉しさのあまり放送のこと、放送室を思い浮かべてしまったから。本日の嫌な思い出が蘇ってきてしまった。




私の水曜お楽しみタイム、そして思いがけないスーパーりっくんタイムに思い出したくなかったよ。


頭の中、歪んだ顔でこちらを見る大野くんを振り切りたくていちごオレを思い切り口に含むけど甘さが広がるだけで全然消えてくれない。




「……どうしたの?本当にわかりやすいね、何を思い出した?」


「むむ……」