わたしの推しはオオカミ王子さま




……王子りっくん、といえば。



あの放課後から数日経ったけど、あれからオオカミくんなりっくんを見ることはなくなった。



結局ギリギリ女に逆戻りしている私だから朝もりっくんと会うけど、

その時も全然彼はいつも通りで普通だし、その後放課後勉強教えてくれる時も最初から最後まで普通だった。



私が"推し"として拝めるりっくんがそこにいるばかり。



良いのか悪いのか、よくわからないしオオカミモードのりっくんも気になるけど、今はそれどころじゃない。



教室に戻ったらキラキラ輝く必殺柳本スマイルに悩殺されにいこう。

私の心の穏やかさを取り戻してくれるのは、推しの笑顔しかありません。