わたしの推しはオオカミ王子さま




「で?これはあんたのではないわけ?人の顔じろじろ見るのやめてくれる?早く帰りてえんだけど」



苛立ったように眉間にシワを寄せて、舌打ちしながら放たれた言葉と同時、鋭く睨まれる。


心底鬱陶しそうな顔。眉間にシワ寄りまくり。

その顔から、性格の悪さ滲み出てる。整った顔が歪みまくってる。


得意じゃない?苦手?いやいや、こんなヤツ大嫌いだ。


イケメンだからって調子に乗るな!やっぱりアンチ!

話すたびにアンチ度が上がっていく。喋れば喋るほど嫌いになる。一瞬で嫌いメーター跳ね上がりました!



コンビニの袋は間違いなく私のもので、忘れてそのまま出ていくところだったから、しゃくだけどお礼を言おうと思ったのにその気も失せた。