わたしの推しはオオカミ王子さま




そう言ってりっくんは輪の中に戻っていった。



私の行動を読み取るエスパーなりっくん、私が早く来そうだからって頑張るなんて……どんなご褒美ですか!?

これはつまり私のためってことでいいですか!?違う?那奈には「違うよ?」って冷めた目で瞬殺されそう。



放課後教室で待ってる、とはつまり勉強会はするってこと。



昨日の様子のおかしいりっくんは夢だったと結論づけることができたけど、放課後の勉強会の約束は夢じゃなかったんだ。



それはそれで、最高。なくなったと思っていた推しとの追加イベが復活した。ラッキー、win-win勉強会開催されます!



いつも通りのかっこよくて神々しくてプリンスな推しにルンルンしてしまって、

りっくんの言った"面白い"の意味を深く考えることはしていなかった。気にも、とめなかった。