「ごめんごめん、おまたせ。いらっしゃい、夏波」 先輩の後ろの方から、黒いTシャツとジーンズ姿の沙羅が現れた。 「さ、上がって上がって」 沙羅が促してくるけれど、私は「ちょっとタイム!」と沙羅を手招きして家の外に連れ出した。