「着きました。」


目の前から聞こえる、運転手さんの声…

ど、どうしよう…
起こすしかないよね…


「は、羽月くん?着きましたよ?」


「起きてください」


その声に羽月くんは、反応して、
目をちょっとづつ開けてる。


「ん〜、かれん?」


「…?」


なんだか声が甘い?


チュッ

えっ…


「い、今…ちゅーしました?」


「えっ、…あっごめん…」


あれ?さっきのお店の羽月くんだ。
ピシッとしてる。


「ほんとごめん」


「とりあえず、家行こ」


と、羽月くんが、車を降りる。