僕は今日、
神田さん別の人と結婚するために、
真っ白なウェディングドレスに身を包む結婚式に来ている。



神田さんの隣には、
高校時代の野球部の先輩が立っていて、
2人がゆっくりとバージンロードを歩く姿が目の前に映る。



この10年間、
神田さんと、離れてから気づくことばかりで、
君がくれた優しさに気づくことが出来なかった。
大切にすることを忘れていた。



あの頃、本当は幸せだったのに、
認めたくない僕がいた。
神田さんの隣に別の人がいる今になって気づく僕はばかだ。



僕は別れてから、
神田さんから貰った愛に気づいた。
だから、何年だって神田さんを好きなままでいる。



僕は、神田さんを傷つけてしまった、
後悔を糧にして大人になるから、
だから、神田さんとは別々の道を歩くけど、
僕は嬉し涙を流せる人を見つけます。
なんて、カッコいいこと言いたいけど、
僕は、出来るなら神田ともう一度歩きたい。