「俺と美奈ちゃん、よく似てるって噂されてるのは知ってる?」

「え、いや知らな、」



ん?いや待てよ。

でも、琴音ちゃんが、そういえば……



『あ、でも二人は他にも噂をされてて』

『二人がなんとなーく似てるから、もしかしたらきょうだ――』



私が途中で話を遮ってしまったけど、琴音ちゃんはそういう事を言っていた気がする。

え、でも……ウソだよね……?

私と先輩が?

血が繋がってる?



「不安そうな顔をしてきたね。

そう。これは設定の中の話じゃないんだよ。


俺がさっき言ったこと、覚えてる?」



『……じゃあ、美奈ちゃん。これから、ちょっと真面目なお話をするからね?』




「真面目なお話……って、これのこと、ですか?」

「うん、そう。もしも妹ならどんな子か、一度話してみたくてね。野次馬に扮して会いに来た」

「そうなんですか……」

「幻滅した?」