「もしかして、想太の幼馴染ちゃん!?」
「…輝明先輩っ」
声をかけてくれたのは、輝明先輩だった。
知ってる人の顔を見てほっとする。
いつもはニコニコ笑顔なのに、こんなに驚いてるってことは私相当変なのかもしれない。
「ちょ、なんで…いつもとだいぶ雰囲気違うけど、」
「そ、想ちゃんに相応しい人になりたくて…」
ぎゅっとスカートの裾を握る。
もう想ちゃんのことが好きだってことは隠さない。
「いや、でも…想太が見たらやべぇな、」
想ちゃんがやばい…?
いつも以上に見るに耐えない姿になってしまっていると確信して、涙が溢れ出してくる。
「ああー!泣かないで!そういう意味じゃないから!」
輝明先輩が必死に私の涙を止めようとしてくれる。
じゃあどういう意味なんだろうか。