お風呂から出た旦那を食卓テーブルに座らせ

出来上がった料理を並べていく。

「いただきます」

「餃子うまっ」

ほらね、包丁が使われてないなんて

気にもしないで間抜けな顔しながら

食べていく姿は滑稽だな。

「味噌汁もうまっ」

単純な旦那で良かった。

即効性はないからバレることなく

味噌汁を飲みきってくれれば

後に苦しむだろう。

「良かった、味噌汁おかわりあるからね」

済ませた顔で言うとおかわりと言うので

次は便秘薬抜きの味噌汁を渡す。

食べ終わって私は食器を洗い、

旦那がソファに寝転がって携帯を見てる間に

「あれ?腹痛い…」

と急に慌ててトイレに駆け込んで

苦しそうな声が聞こえる。

一通り洗い物が終わり、

ソファに座ろうとしたタイミングで

旦那が戻ってきて

「昨日飲みすぎたのかなー」

なんて寝ぼけた事を言いながら

私の隣に腰掛ける。

でもね、この便秘薬って波があるから

「わっ、またいった…」

ほらね、お腹を抑えて再びトイレに駆け込む。

「大丈夫?水持ってこうか?」

ドア越しに尋ねると

「ごめん、お願いしていい?」

と頼まれたのでマグカップに水と

追加で便秘薬を混ぜて渡す。

んふふ、これぐらいしてもいいでしょ。

だって命に別状は無いんだし。

それからしばらくはトイレを行ったり来たり

繰り返す旦那を横目に

ソファでゆっくりと寛いだ。