俺はそれから毎日保健室に通った

羽月ちゃんも徐々に心を開いてくれた

「聞いてもいい、なんでいつも保健室にいるか」

羽月ちゃんは話してくれた

中学生のとき女子にいじめられていたこと

仲のいい男子に助けてもらったがまたいじめられたこと

男子にも裏切られて1人になったこと

女子が怖くなったこと

男子が信じられなくなったこと

羽月ちゃんは泣いていたこと

「太陽君は…裏切らない…よね」

「うん、当たり前」

俺はそう言って羽月ちゃんにキスをした

「好きだよ…羽月ちゃん…」

それだけ言って保健室を出た