暑くなり始めた
5月の
ゴールデンウイーク

高校2年生の
奈月愛羅『なずきあいら』は
友達の葉山光『はやまひかる』に半ば強制的に
県営球場に連れて来られていた。
「ねぇー暑いよひかるー。第一うち野球になんて興味ないし。」
私は光に文句を言った。


「あいらは絶対野球好きになるから見るの!」
と笑いながら球場に光は入っていく。

私は小走りで光を追いかた。

県大会の準決勝だったらしく人は溢れかえっていた。