「美凛〜翔がお迎えに来たぞ!」 そう下からお兄ちゃんの声がして 「ヤバいどうしよう……」 「ほら行くよ!」 バタバタしている私の背中を押して下に向かう蘭ちゃん。 「大丈夫!あたしの親友なんだから!」 蘭ちゃん……。 なんか勇気が出てきた。 よし!もうどうにでもなれ! 今こそ変わるんだ! そう心の中で言い聞かせて顔を上げて片桐くんの待っている玄関に向かう。