……ドックンドックン。 どうして泣いてるの…? 「わりぃ、ちょっと顔洗ってくるは。」 なんだったんだろう。 「そう言うことだったのか」 不意に聞こえた声の方に顔を向けると、片桐くんの友達の水瀬くんだった。 「ごめん、帰りに藤咲達見たとたん、翔が教室に引き返すから着いていったら、全部聞こえた」 そうだったんだ…。 「お前のこと好きって聞いた時はびっくりしたけどすぐに分かったよ」