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「送ってくれてありがとうございます」

家の前に着いた私はそう言うと


「また明日な。」

手をあげて歩いていく片桐くん。


遠くなっていく後ろ姿を見つめながら思う。

片桐くんの気持ちを聞けて嬉しかったのに…

ごめんね……

私はやっぱり片桐くんとは釣り合わないと思う。

それよりも私のことを嫌いになってほしい。

そうすればお互いいいと思うから……。

臆病な私を許してください、、。