気づけばすっぽりと片桐くんの腕の中にいて、 片桐くんの心臓の音が聞こえてくる。 私と同じように早い鼓動…… これは…心臓に悪すぎる。 「片桐くん…あの、これは……」 「わりぃ。でもあと少しこのままで居させて。本当良かった…間に合って。」 こんな弱々しい片桐くん初めてだ。 いつも笑ってるイメージの片桐くんなのに。