「なによ〜」 「もう知らない」 女の子たちが去っていくと足が震え出して座らずにはいられなくなった。 そんなわたしを見た片桐くんが、 「怖かったよな…ごめんな。」 そう言って私の頭に触れる君の大きな手。 でも、今回ばかりはもうダメだと思った。 助けに来てくれて嬉しかったのに… 嬉しいのに………。 「助けてくれなくても良かったのに…」 ああ。言葉にすればそんな可愛くないセリフが出てくるなんて… 私ってつくづく可愛くない…ー。