海の見えるコテージへ泊まるので

車を走らせる。

海岸線に10棟が規則正しく建っていた。

ウッドハウスは、木の匂いが微かにして

とても落ち着ける部屋だった。

近くに市場みたいな所があり

其処へ今日の夕飯の材料を調達に行った。

麻耶は待ってろ、と龍二に言われたので

近くを散歩していた。

夕方になるとやはり肌寒く

すぐに部屋へ戻ってお風呂を沸かした。



龍二とマサルが釣った魚も調理をして

魚尽くしの料理がテーブルに並んだ。

今日、釣ったばかりの魚で

その美味しさは半端ではなかった。

「贅沢だよねぇ?」

「そうだよなぁ、兄貴がいなかったら

 こんないいおもい出来ないよなぁ!

 感謝感謝だな!」

麻耶も頷きながら

龍二に感謝の気持ちを伝えた。

すると、龍二が真剣な顔で二人を見て

ゴクリと喉を鳴らした。

「結婚するぞ!マサル、麻耶と!」

「はっ?は、は?」

マサルは開いた口が塞がらない。

そして麻耶も。

麻耶とマサルは顔を見合わせ、息を飲んだ。