そう思っていると、ポロポロと涙がこぼれそうにな った。 「だって、僕は君の兄だもん。 家族を助けるのは当然でしょ。」 私の兄たちは、笑顔でこちらを見ていた。 家族……… そう言われたとき、心に空いた穴が少し塞がった気 がした。