「夕ごはんいっしょに食べようよ。あ、それか簡単なもの、いっしょに作る?」


脳内を駆け巡る、甘い声音。


「…それは、とてもいいアイディアだと思い、ます」


そ?それは良かった。


ふふふ。


「…あ、じゃあ、材料買っておきます。何を作ります?」


そんな私の提案に、


「なに言ってるの?それじゃあ、いっしょにいる醍醐味がないでしょ。いっしょに買い物いこう?」


「…え、…いいんですか?」


びっくりしている私に、


「いいんですよ?当たり前」


ふふふ。


柔らかな声が、流れ続ける。