ダブルブルー

「蒼ちゃんさ、好きになってくれたの?オレを」


そんな直球な質問は、頬を赤くするのには充分、で。


「…えっ?!、と…」


またも、下を向いた私に。


ふふふ。


オレが言ったのは、ね?チョコレートのこと、だよ?


囁き声は、鼓膜を通って、やっと脳内へ。


そのコトバを反芻してやっと、本当の意味にたどり着く。


「…すみません、私なんか変な、こと…」


上げられない顔の私のワンピースの膝の上に、突然久保田さんの手のひらが見えた。


「蒼ちゃん」


その手のひらは、決して私に触れようとはしない。


ひらひらと、膝の上で振られる、手のひら。