身の丈に、明らかに合っていない綺麗で豪華過ぎる、スイートルーム。



一生にいちどは泊まってみたいと夢見るくらいの、オトメゴコロは私も、持ち合わせている。



夢見ていた空間に、ひとりきりでぽつんと、取り残されている。



いやいやいやいや。



数時間後には、青さんも来てくれるけれど。



でも、こんなにピカピカで豪華な空間を、ひとりで満喫できるのを喜ぶ気持ちよりも、早く早く。



一秒でも早く、会いたい。



青さんに、会いたい。