ダブルブルー

「私、これくらいなんともないです」



うすうす、感じては、いた。



憎悪と嫉妬心が混ざって絡み合った、視線。



それは、昼夜問わず。



私の部屋のポストに入っていた、罵詈雑言溢れる白い紙。



それは、青さんが私に残してくれたメモ書きの色とおんなじ白色なのに、そこに書かれた文言は、正反対。



どうやって私が働くオフィスに入ったのか。



泥水でびしゃびしゃになった、私の机。



満員電車で、朝と夕方。



ピンヒールで踏まれる、足の指先や甲。



数十秒と空けずにかかってくる無言電話。



無言のはずなのに、「あんたなんか死んでしまえ」聞こえてくるような、痛い静寂。