ダブルブルー

「どうも、ありがとうございました」


丁寧に頭を、下げた青さんに。


「いいのよ。いいのよー。私もね心配だったの。だってね。突き飛ばされたように見えたから」



私から話します。そう言って口止めしたのだけれど、ペラペラとしゃべる女性に、思わず頭を抱えた。


私の横に座る青さんの視線が、突き刺さっている。




「じゃあ、彼も来てくれたことだし。私は帰るわね?必要だったらいつでも見たこと証言するから、連絡してね」


連絡先を書いたメモを渡してくれた女性。


行き掛かけて、くるりと振り返った。


「あなた、俳優さんでしょ?娘が大好きなのよー。近くで見たらすごいイケメン!娘に自慢しちゃお」


ぽんぽんと、青さんの肩を叩いて今度こそ行ってしまった。