ダブルブルー

『ふふふ。わかったわかったから。じゃあ、ちゃんと手すりを握って、一段ずつゆっくり降りるんだよ?』


青さんの優しい声に、いっしょに階段を降りている錯覚におちいる。



青さんに手を引かれて、一段一段。



冬の寒い駅の階段だって、スマホに当てている右耳から伝わる青さんの声が、全身を巡ってあたためてくれる。


ちゃんと、左手で手すりを握りながら、残りの階段を降り始めた。




…その、時。