目を開けたら、カーテンの隙間から外の明かりが漏れていた。


青さんにかけていたブランケットが、私にかけられている。


ゆっくりソファーから起き上がったら、青さんのボディーソープと柔軟剤の香りがふわりと鼻先をかすめた。


とっくに青さんの姿はない。


いってらっしゃい。すら言えなかった自分をうらめしく思う。


テーブルの上には空になったカップが置かれている。


そのカップにぴたりと寄り添うように置いてある紙を、そっと持ちあげた。