ダブルブルー

ふふふ。


穏やかな笑い声は、隣から。


すべてを見透かすみたいな目の色が私を見ている。


「行こ」


もう、頬の赤さを指摘しないのは、優しさからなのか。


促されて歩きながら、そんな風に考える。


この目まぐるしい数日は、戸惑いや恥ずかしさ。それ以上のあたたかさや、自分自身が変わるきっかけをくれた。


私のなんでもない今までの人生が、くるりと変わるような。


テレビの中でしか接点のない久保田さん。


こんな風に、隣を歩けているのは偶然の“キセキ"
で。


こんなキセキは続くはずがないから、ココロに刻み付けようと思う。