ダブルブルー

手を引かれてただ、歩く。


つめたい風も、青さんさえいてくれれば耐えられる。


いくら遅くなってきたとはいえ、明るい電灯が灯った歩道で、たまにすれ違う人たちが手を繋いで歩く、青さんと私をちらちらと見ている。


さっきの公園で外した帽子。


さらされたままの素顔の青さんは、そんな他の人たちの視線に怯む様子もない。


「…青さん。帽子、は」


「さっきのベンチに置いてきた」


え…、


見上げたら、誇らしいような表情を浮かべた青さんが、私を見つめている。